#194 羊羹､羊羹､雨､羊羹さん

自分もそう感じます。知る人ぞ知るというほどではないにしろ若者がラジオに触れること自体にハードルがあった頃と、ラジオの面白さみたいな物の周知も何となく広がり、手軽に触れられるようになった今とではリスナー全体の性質は違っている気はします。以前は「ラジオは俺たちだけのもの」みたいな内向きな雰囲気がありましたが、近年はラジオの面白さが広がり、外向的な人や新しいリスナー層も増えているように感じます。リスナー同士のギスギスした空気も減り、裾野が広がって良い変化だと思っています。

2013年前後、自分がTwitterを始めた頃は、ラジオリスナー1人1人が“孤高”でいないといけない、みたいな雰囲気がありました。はしゃいでると舐められるというか。職人同士でギスギスする場面も見かけたことがあります。今はそういう空気をあまり見なくなったかもしれません。

学生時代によく一緒に実況していた人たちは、今では翌日のことを考えてリアタイしなくなりました。実況ツイートも減り、自分が聴いていない番組の盛り上がりがタイムラインから見えづらくなっています。

それでも番組ハッシュタグを眺めていると、新しいリスナーが確実に増えているのを感じますし、それは素直に嬉しいことです。ラジオとの向き合い方も、少しずつ変わっていくものなのかもしれません。

ちなみに、夏と冬、どちらが好きかというと──服をたくさん着るのが苦手なので、夏派です。

小学生の頃に地元のFMでやってた、静岡ではそこそこ有名な通称ズミさんという人のレディオ・ザ・ブーンという夕方の帯のラジオが親の車の中で流れてて、陽気で雰囲気が面白げだったのでよく聞いてました。

中学生になって父親にコンボを渡されてから部屋にいる時は地元のFMを聴くことが多くなり、能動的に毎週聴くようになった番組という意味では、地元のFMで放送してた中で一番お笑い寄りの番組カラーだった国分太一RadioBoxという番組を毎週聴くようになり初めて投稿しました。

芸人ラジオを最初に聴いたのは、radikoのエリアフリー実装前の2012年秋頃、恐らく今は亡き、全国のFMが聴けるLISMO WAVEという、今となってはエリアフリーの完全下位互換みたいなauの有料サービスでサンドリを聴いたのが多分最初です。替え歌のコーナーで壊れかけのRadioを替え歌していて、ウーウーウー、ウーウーウー、ウーウーウーウー、柳沢慎吾は意外と 声が高いですよ と歌っていました。途中から聴いたので、明太子落ちそになる、だけど落とさないはリアルタイムで聴けませんでした

1個に絞れなくて申し訳ないですが、アルピーann(dcg)、沈黙の金曜日、三四郎ann0は自分が10代の時、投稿もしつつ日々の楽しみだった番組で、今に至るまで聴き続けていてだいぶ思い入れが乗っかってるので、この辺りはもうちょっと特別ですね

聞いてたのに忘れてるやつとかあるかもしれませんが…

・佐藤満春in休憩室(この春本人の意向で終わらせたばかりなので復活してほしいというのも違うかもしれませんが)

・PUNPEEのSOFA KING FRIDAY

・おとなりさんを聞いてて心地良かったので、平子さんの朝〜昼のラジオ

・あとラブレターズが今YouTubeでやってるラジオを聞いてないのに厚かましいですけど、けっこう他の歴代パーソナリティーが復活してる中でラブレターズのオールナイトニッポン0もそろそろ一回くらい復活してもいい頃合いな気がします

・たまにで良いんで沈黙の金曜日に前任アシの永島さん・中田さんが来る回を聴きたい

・ほんと特番で良いんでやっぱそろそろアルピーann

恥ずかしい話毎週必ず聞いてる番組が今ほぼなくて、時系列順に聞かずに録音しといて気が向いたら聞くみたいになっちゃってるのでどの番組でも抜け落ちてる回とかあるんですけど、4月以降でほぼ毎週聞いてるのは
・伊集院光深夜の馬鹿力
・アルコ&ピースD.C.GARAGE
・沈黙の金曜日
・三四郎のオールナイトニッポン0
です

そして毎週は聴けてなかったり、録音だけしといて聴くのはかなりたまにみたいな頻度になっちゃってる番組とかも恥も外聞もなく言わせてもらえるなら
・爆笑問題カーボーイ
・東京ポッド許可局
・ヌンヌンヌーン
・爆笑問題の日曜サンデーのサンデー芸人ランキングのコーナー
・有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER
・草野マサムネロック大陸漫遊記
・脳盗
・真空ジェシカのラジオ父ちゃん
などです

アルコ&ピースD.C.GARAGE

・沈金でゲストコーナーに来たアイドルを毎週大回ししたり、矢端名結さんとのチョコナナが始まったりした頃の酒井さんの様子を見て寂しくなったのか、平子さんが俺をないがしろにするな！みたいな吠え方をした回

・オードリーやハライチになる為には賞レースで結果を残さなければいけない等と言って平子さんがM-1キングオブコントに参加表明した回

・あとその辺りの時期だったと記憶してるんですが、平子さんのテレビ露出が増え始めて、酒井さんはラジオが増え始めたみたいな状況で、これから平子はテレビ人間として、酒井はラジオ人間としてそれぞれ別々に生きていくみたいなこと言ってて面白かった回があった気がして、ちょろっと検索して見つからなかったんですけどまあその回とか、そういう、その当時のアルピーの状況が色濃く表れてる回がけっこう記憶に残ってます

沈黙の金曜日

・自粛期間中の放送で、事務所の方針なのか中田さんが毎週自宅からリモートで十数分間しか番組に出れなかった時期、最初に風呂から電話出演したのをきっかけに、なんかそういう感じのことをする流れを確か中田さんが自ら作っていって、玄関で全裸で自分のケツ叩いてる音を聞かせたり、今日はちゃんと服着てますって言って蓋開けてみたら裸エプロンだったりとか、何やってんのこの人という馬鹿馬鹿しさと、とはいえややはみ出してしまうエロさで十数分のコーナーで毎回絶対笑わせてくれる感じが楽しかったです。中田さんがアシスタントの時の沈金の面白さって中田さんが露悪的にガンガン行く感じとか、もっと別にあった気はしますがこの時期の放送は特に印象的かもしれないです

・永島さんがアシスタントの時の沈金は、乃木坂の深川さんと真夏さんがゲストに来た回で、平子さんがオリジナルの汁男優の名前をリスナーから募集して、エンディングでわけが分かっていないゲストの2人の前でスキニーピチ太郎とかシステマチック木下とか架空汁男優名のメールを畳みかけるように読む、もしかしたら今だったら、おや…？となりかねない流れの回が、困惑するゲスト2人をよそに、アルピーと、何故か永島さんも一緒になって楽しんでた記憶があって面白かったです

・あと沈金永島期はリスナーの投稿が熱かった印象があり、1/3の純情な感情になるような光景を送るというシャムシェイドのラジオでそのままやってそうなコーナーで、途中から〇〇なブスという形の投稿が増えて半ばブスのコーナーみたいになって(時代ですねとか言っておきます)、短文で送りやすいのもあってリスナーの投稿がどんどん熱を帯びていって、アルピー、永島さんも含め異様な盛り上がりを見せていった印象があるんですが、矢継ぎ早のブスメールの流れに突然「胃薬をリバースする中間管理職」みたいな投稿が挟まってきた回は落差で腹抱えて笑った記憶があります。

・弓木さんになってからは、アルピーと弓木さんが派遣のバイトをしていた時の苦労話で意気投合した回が印象に残ってます。

・あとはタイムマシーン3号山本さんの卒アル写真の話題になり、気の弱そうな山本少年の写真を見た弓木さんが「お刺身食べる時に遠慮してお醤油ちょっとしか付けなそう」みたいなことを何気なく言ったところ酒井さんが「関根さんみたいに言うなよそんな」と言って平子さんが「恋する女は綺麗さー」といいとものそっくりさんコーナーの出囃子の郷ひろみを歌った回が、一連の流れが鮮やかで全員の良さが出てて印象に残ってます

伊集院光深夜の馬鹿力

印象的で言うと1009回記念の回とか伊集院さんがコロナで欠席した回とかイレギュラーな回は印象的ですが通常回では、うろ覚えですが、伊集院さんが同窓会に行くことになり、当時クラスで浮いてた女子のことをふと思い出し、今何してんのかなと思いながら同窓会に来たもののその人は来ておらず、今頃こんな同窓会みたいなものには縛られず好きなように生きてるんだろう、みたいな話をしてた回が印象に残ってます

爆笑問題カーボーイ

・裏口入学裁判の時の田中さんの熱い夏になったな！の回

・去年のANN55周年の特番を聴いた太田さんが、秋元康の態度のふてぶてしさを語ったり、TBSの看板である安住さんの裏に同じくTBSの看板の伊集院さんのANNをぶつけたことに対して憤って、視聴率・聴取率の結果を勝ち誇るように局内に貼り出す風習の嫌さを語る勢いのままに「あの頃のフジテレビ大っ嫌い！」みたいなこと叫んだ回

三四郎のオールナイトニッポン0

・万年B組ヒムケン先生のケブくん、ミスター鳥人間の大木さん、スト5のアビゲイル、青春高校3年C組のバズリー、練馬の郷土史研究家などの話は、置きに行った感じもありますけど大好きです

・ゲストが来る回はほとんど印象深いですけど、通常回では最近だとアナルチャーハンの回、放送終了までにネットを見ずにアメリカの州を全部挙げる回が印象的です

・フリートークは、相田さんがまだ実家に住んでた時に、相田さんの母親に息子を名乗る人物からオレオレ詐欺の電話が掛かってきて、母親が相田さんの部屋に押しかけてくるとこから始まる話が好きです

有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER

なんだコレおい(か、あいつこんなこと言ってました)のコーナーのメールを有吉さんが言っていたことに捏造されてネットニュースに書き起こされたかなんかで、その記事を書いたライターに対して翌週のコーナーでかなり語気荒く痛烈に批判したメールが届き、「マス搔いてチンポもげろ、なんだコレおい」みたいな文章で締める投稿が、メールを読む有吉さんにも熱がこもってて、笑いながらスカッとした印象があります

ヌンヌンヌーン

酒井さんがこれまで色んなラジオで度々、ESCAPEで華々しくデビューしたMOONCHILDの話をしてきて、83LightningCatapultでは同い年の酒井さんと相田さんがMOONCHILDの話で共鳴する回もありましたが、そんなMOONCHILDの2ndシングルのアネモネを番組の電リクのコーナーでリスナーがリクエストした回が、デビュー曲はカッコつけた感じだったけど2枚目は爽やか系で、2枚目意外とこんな感じでくるんだ、みたいなさあ！的な会話で酒井さんとリスナーが盛り上がってたのが印象に残ってます

佐藤満春in休憩室

一応、トイレに関する情報をメインに伝えるコンセプトの番組でしたが、サトミツさんのお笑い、ラジオ、作家業等での愚痴など、サトミツさんがその時感じたことを落ち着いたロートーンの語り口で淡々と喋っているのが好きな番組でした。


・Podcastアワードのパーティーに呼ばれて行った時、参加者たちがすごい陽気な雰囲気で、今まさにラジオに関わってるっていう人たちの集まりがこういう感じなんだ、と違和感を抱いた、みたいな話

・だが情熱はあるのスタッフから、申し訳ないんですがサトミツさんをモチーフにしたキャラクターはドラマには登場しません、みたいなことを言われて、別に頼んでないけど、と思ってドラマを見たら普通にサトミツさんをモデルにしたキャラが出てきたのを見て、「ん…？」と思ったみたいな話、かなり引っ掛かったらしく別々の回で計2回おんなじトーンで喋ってました

国分太一RadioBox

タイガージェットシンが新宿伊勢丹で猪木を急襲したとか高山善廣とドン・フライの殴り合いみたいな、プロレス・格闘技ネタとかをけっこうこの番組で覚えました。あとは宗兄弟とか米良美一とか角盈男とか虚無僧とか、コーナーのメールによく登場する人物とかもその後聞いた他のラジオと比べてもけっこう独特だったなと思ってたまに思い出して面白くなったりします。この番組はお笑いっぽい成分のラジオに触れた一番最初の番組だったので特別な存在です。

・そんな中、この間すごい久しぶりに聞いた回で、14年前くらいの放送で当時面白かったRNテラバイトさんという方が未だに面白いメール送っててなんかちょっと感動しました。

初めは羊羹という単語が入った別のラジオネームを名乗っていましたが、常連の人がちょっと名前変えて送っていじられるみたいなやつの真似して羊羹羊羹雨羊羹で沈金に送って読まれた時、酒井さんに「権藤のやつじゃねえか笑」みたいに言ってもらったことで高校生の自分は気を良くしてしまい、何となく使い続けて、以降は、変えようか、まあ今さら変えても…を繰り返してズルズル使い続けています

同じ時期に同じラジオを聴いてた方たちには勝手ながら仲間意識に近い感覚があります

例えばアルピーannの家族のコーナーのこどもスターさんの「ガーリックトーストや！」とかトゥルーマン翔さんの「子供は風の子ジェノサイドウォー」とか節子貫通さんの「負けるないっシャス、これにシャス」とか、放送から何年も経ちますが記憶の中で淘汰されずにずっと残ってます。

生メールだと、当日それまで送られてきていたメールの方向性、風向きを大富豪の革命みたいに一通だけでガラッと180°変えてしまう力を持った、すべてをなぎ倒して進んでいってしまうようなメールを聴くと痺れます

知識が増えたり、一番ラジオ聞いてた時はラジオを聞ける時間はずっとラジオを聞いてたので、悩む暇とかが無かったかもしれないです。今自分が人間として面白みがあるかということは置いといて、ラジオを聞かずに過ごしてきた自分がいたとしたら今の自分よりは面白みがないんじゃないかとも思います。というかそう信じたい。それと、色んな人の考え方を聴くことで自分では見えていなかったところまで見えたり考えが及ぶようになって視野が広がったとかもあるかもしれません

東玉川一丁目さん

世代も同世代くらいで、ラジオを聞いてきた年数も同じくらいだと勝手ながら認識しているんですが、年を重ねるごとにラジオとの向き合い方とか熱量の変化ってあったりしますか？